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Ads ・ AI /LLM · 公開 · 更新

ChatGPT広告を調べてみた。Google広告ともSNS広告とも違う「会話の途中」が新しい広告枠になる?

ChatGPTを使っていて、最近気になっていたのが「ChatGPT広告」。

2026年2月に米国でテストが始まり、8月11日には日本でも提供がスタート。そして8月31日、OpenAIはChatGPT Adsの年間換算売上が10億ドルに到達したと発表しました。開始から200日足らずで、すでに数万社の広告主が利用しているとのことです。

Webマーケティングの仕事をしている立場として、「これ、Google広告やMeta広告に続く新しい広告媒体になるのでは?」と思い、少し詳しく調べてみました。

ChatGPT広告って、どこに出る?

広告はChatGPTの回答そのものに混ざるのではなく、回答の下に「広告」と分かる形で表示されます。

広告には企業名、タイトル、説明文、リンク先、画像などが表示されます。またOpenAIは、広告によってChatGPTの回答内容が変わることはなく、広告主にユーザーの会話内容が渡ることもないとしています。

現在、広告が表示される可能性があるのは主にFree・Goプラン。Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduなどでは広告は表示されません。18歳未満と判断されたアカウントも対象外です。

面白いのは「キーワード」より「会話の文脈」

個人的に一番面白いと思ったのがここ。

Google検索広告なら、

「キャンピングカー 横浜」
「ポータブルクーラー おすすめ」
「ホームページ制作 静岡」

のような検索キーワードを中心に広告を出します。

一方ChatGPT広告では、その瞬間の会話内容やユーザーが何をしようとしているかという「文脈」も広告配信に利用されます。

広告主側から「こういう話題・会話・キーワードの時に関連する商品です」というContext Hintsを設定できますが、Google広告の完全一致キーワードのような仕組みではありません。

たとえば、

「家族4人で夏に車中泊したいんだけど、夜暑くない方法ある?」

と相談している人に、車中泊向けのポータブルクーラー広告が出る。

これは単純な検索キーワードより、かなり購買背景が見えている状態です。

「何を検索したか」ではなく、
「何に困っていて、何をしようとしているか」。

ここがChatGPT広告のかなり面白いところだと思います。

広告の仕組みは、かなりGoogle広告っぽくなってきた

最初はCPM(1,000回表示あたり課金)が中心でしたが、現在はCPC(クリック課金)にも対応。

広告グループごとに上限CPCを設定でき、OpenAIはスタート時の目安として1クリック3〜5ドルを案内しています。またPixelやConversions APIを使ったコンバージョン計測にも対応し、表示数、クリック数、CTR、CPC、CPM、コンバージョンなどをAds Managerから確認できます。

さらに現在は商品フィード、地域ターゲティング、カスタムオーディエンスなども導入されています。

ここまで来ると、

「ChatGPTに広告がちょっと表示される」

というレベルではなく、かなり本格的な広告プラットフォームになりつつあります。

ChatGPT広告は「比較検討」のタイミングに強そう

Google広告は「検索している人」。

InstagramやTikTok広告は「まだ検索していない人」に強い。

ではChatGPT広告は何なのか?

自分なりに考えると、

「相談しながら比較検討している人」

に強い広告なのではないかと思います。

ChatGPTでは、

「AとBどっちがいい?」
「予算10万円なら何がおすすめ?」
「自分の場合はどのサービスが向いている?」
「メリット・デメリットを比較して」

といった会話が日常的に行われています。

つまり商品購入やサービス契約のかなり手前ではなく、意思決定の真ん中にChatGPTが存在する。

OpenAI自身もChatGPT Adsを「人が選択肢を調べ、比較し、意思決定する瞬間」に広告主が参加できる仕組みとして位置づけています。

OpenAI公表の初期事例では、あるEC広告主が28日間でROAS約3倍を記録し、広告経由トラフィックの80%以上が新規顧客だったというパートナー報告もあります。ただし、まだ初期段階かつOpenAI側が紹介している事例なので、今後もっと第三者データを見ていく必要はありそうです。

SEO・LLMO・広告が、だんだん一つになっていく気がする

ここが自分としては一番興味深いところです。

これまでWebマーケティングは、

SEOで検索上位を取る

広告を出す

SNSで認知を取る

ホームページで問い合わせてもらう

という感じで、それぞれを別々に考えることが多かった。

でもAI検索が広がると、

ChatGPTに会社や商品を理解してもらう

回答や比較候補として認識される

関連する会話で広告も表示される

Webサイトで詳しく確認する

問い合わせ・購入する

という新しい導線が生まれてきます。

つまりこれからは「SEOだけ」「広告だけ」「LLMOだけ」ではなく、

Webサイト、コンテンツ、AI、広告、SNS、ブランド情報をまとめて設計することが、より重要になりそうです。

ChatGPT広告はまだ始まったばかり。

ただ、開始200日弱で年間換算売上10億ドル、広告主数万社という成長を見ると、Google広告やMeta広告と並んで無視できない広告媒体になる可能性は十分ありそうです。

個人的にはかなり注目しています。

「ChatGPTで検索・相談する人に、どう見つけてもらうか?」

これからのWebマーケティングでは、この問いを考える機会が一気に増えていきそうです。